ここ最近、カリフォルニアでは毎日大規模な山火事が続いており、ニュースを見て胸を痛めています。
それに伴ってロサンゼルスの大気汚染も酷くなり、なんとここ30年で最悪の大気汚染を観測したとのこと。
それもそのはず・・・この山火事マップで確認すると、アメリカ西海岸は山火事だらけ!
横の波線は大気汚染を表していますが、北はシアトルのあるワシントン州から南はカリフォルニアまで、全体がすっぽりと覆われているのがわかります。
まさにアメリカが燃えている・・・
肺や気管支が弱い人には致命的になる大気汚染。
山火事マップや大気汚染対策をこちらでまとめましたのでぜひお読みください。
カリフォルニアの山火事を地図で確認
9月11日現在、カリフォルニアの最大の山火事は、サンフランシスコの右で発生したScu Lightning Complexという山火事。
Lightningという名前の通り、先月多数発生した雷が原因で始まった山火事。
消失範囲は396,624エーカー。
1エーカーは約1,200坪、およそサッカーグラウンド1つ分。
そう考えるとどれだけの広大な面積が燃えてしまったのか愕然としますね・・・
確認
↓リアルタイム山火事情報はこちらから
今年のカリフォルニアの山火事多発の原因
カリフォルニア全体では現在45ヶ所で山火事が発生しています。
なぜ今年はそんなに多く発生しているのか、5つの理由を検証しました。
降水量の少ない冬だった
今年4月のシエラ山脈の積雪量は例年の54%のみ。
昨年同時期は例年の161%だったのに比べ、今年は特に平均以下の降雪量。
さらにサンフランシスコエリアの降水量は例年の50%に留まったため、結果として大地がとても乾燥している状態だったことが山火事の原因と考えられています。
不健康な森林
2012年から2017年まで歴史的な干ばつだったカリフォルニア。
それに加えて、資金的な問題で間伐等の手入れが不十分で森林管理がうまくできていなかったことも原因の一つ。
落雷の影響
8月中旬にカリフォルニアにサマーストームが起こり、14,000件以上の落雷が発生。
それにより大規模森林火災へと発展しました。
熱波の影響
9月初めのレーバーデーの週末は、観測史上最高の気温を観測するなどカリフォルニアは熱波に包まれました。
極度の熱波は木や植物を乾燥させ、火災の消火が難しくなり山火事が拡大しやすくなります。
気候変動
1880年の観測開始以来「世界で最も暑かった年」トップ10は、全て1998年以降に発生している事実。
熱波の回数と規模は年々増大しています。
大気汚染を数値で確認できるサイト
私達ができることは、できるだけ大気汚染を避けて生活すること。
まずは汚染状況の確認が大切です。
AirNow
AirNowは、リアルタイムの汚染状況を地図で確認できるのでとてもわかりやすい!
自分の郵便番号や住んでいる市を入れると、こんなメーターでも表示されます。
ロサンゼルスは現在Unhealthyの表示・・・
Air Quality Indexは空気の汚染度を0から500の数値と色で表します。
100以下が望ましいとされていますが、肺や気管支が弱い人は注意が必要です。
先ほどの地図では、サンフランシスコの上のエリアが300越えの危険域まで入っています。
それだけ山火事の煙の影響が酷いということなので本当に心配です・・・
PurpleAir
大気汚染をチェックできるもう一つのサイトがPurpleAir
各家庭やオフィスに設置されたセンサーが大気汚染を読み取り、マップに数値として現れるこのサイト。
先ほどのAirNowと同じ0から500の数字と色で、汚染状況が一目でわかるのが素晴らしい!
$250ほどでセンサーを購入、インストールできるそうなので、自宅でより細かくモニターしたい人にはぴったり。
大気汚染が酷い時、個人でできる対策
屋外での運動や外出をできるだけ避ける
日常の買い物など以外は、できるだけ屋内で過ごすことが大切。
ロサンゼルスではよくジョギングをしている人を見かけますが、数値が100を超えたら屋外での運動は避けましょう。
肺や気管支が弱い人は、屋内でも運動は避けるべきと言われています。
窓を開けずにエアコンを使用
これも基本ですが、とにかく汚染した空気を室内に入れないことを徹底。
窓やドアをきちんと閉め、暑い時はエアコンを使用するようにし、外気と繋がる換気扇の使用も要注意。
空気清浄機のフィルターを掃除し適切に使用。
マスクはN95以上がおすすめ
コロナのため今はみんながマスクを着用していますが、酷い大気汚染時にはN95やP100マスク(微細エアゾール用)の使用が推奨されています。
布製のマスクは細かい粒子を通してしまうため、中にPM2.5のフィルターや水で湿らせたティッシュペーパーを挟むなどの対策がおすすめです。
まとめ
山火事シーズンは例年あと2ヶ月以上続く見込みなので、雨が期待できるのは11月以降との予報です・・・
山火事の一刻も早い鎮火を祈りつつ、自分でできる対策をしっかりやっていきたいと思います。
以上、山火事の原因と大気汚染対策でした!