いつもブログを読んでくださっている方はご存知の通り、我が家の娘・たまは小学4年生からロサンゼルスで過ごしてきました。
カジュアルで着心地の良い服が大好きな、LAっ子です。
そんなたまが、東海岸の大学に進学することになったのは去年のこと。
振り返ってみると、ここに至るまでの数年間は、正直かなりのジェットコースターでした。
「これさえやれば大丈夫」という必勝法は、結局最後まで見つかりませんでした。
それでも、うちの家族なりの答えには、たどり着けたと思っています。
第3章以降はnoteにて有料記事になっておりますが、もしご興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。
第1章:私立校の進学サポート、その実態
たまが7年間通った私立中高一貫校。「私立なんだから、進学サポートもさぞ手厚いんだろうな」と、勝手に思い込んでいました。
学校専属のカレッジカウンセラーがたまに正式にアサインされたのは、ジュニア(11年生)になった時点。
ただ、少数に分かれてのグループミーティング自体はもっと早く、9年生の頃から定期的に行われていたようですが、個別にカウンセラーが付いたのがジュニアからでした。
学校側は、その時点で一つ上の学年(シニア)の生徒たちの対応で手一杯で、ジュニアの間に個別に見てもらえる機会はまだありませんでした。
エッセイの添削自体はジュニアのうちから随時受け付けてもらえる仕組みにはなっていたのですが、やはりカウンセラーの活動の中心はシニアに向いていたので、実質的にはそこまで大きな助けにはならなかったとのことでした。
志望校リストができたのは、シニアの10月中旬
「志望校リストを作りましょう」というのは、シニア(12年生)になった9月、親も交えたZoom面談の場でカウンセラーから言われたことです。
親とカウンセラーの個別の正式なプロセスが動き出したのはシニアになってからですが、たま自身の中では、夏休みの間にすでに志望校リストができあがっていました。
カウンセラーは、ジュニアの時点ですでに一人当たり20人以上の生徒を個別に担当していました。
生徒一人ひとりとの面談、さらには保護者との面談も挟んで、正式にリストが固まったのは10月中旬。
Early Decision 1(ED1)の締切は11月上旬。
出願の締切まで1ヶ月を切ったタイミングで、ようやく学校としての手続きが追いついたことになります。
この面談を通じたリスト作り、正直なところ「今さら感」が拭えませんでした。
たまの中ではもうとっくに答えが出ていたのに、学校側の正式な手続きだけが追いついていない状態。
周りを見ていても、しっかりしている子たちは同じように、この時点でもう自分なりに志望校を絞り込んで、個別に動き出しているように見えました。
たま本人はというと、決して「のんびり屋」というわけではありません。
むしろ自分なりの考えがしっかりあって、自分自身が納得しないと動かないタイプ。
これがたまの小さい頃からの性格なので、結構周りを巻き込むタイプでもあって、親としてはいつも振り回されている感じでした。
本人が納得すればあっという間に動くのに、納得するまでは何を言ってもテコでも動かない。
そんなたまなのですが、受験が一通り終わった後になって「もっと早くやっておけばよかった」と、自分から漏らすことがよくありました。
実際、この後お話しするSATもエッセイも、終わってから「もっと早く始めておけばよかった」と本人が振り返っていたくらい。
自分のペースを大事にする一方で、後になって少し悔やむこともある。
たまのこういう一面は、この後もまた何度か出てきます。
公立育ちの兄と比べて分かったこと
たまには4歳上の兄、じんがいます。
じんは公立高校出身で、その学校にもカレッジカウンセラーはいましたが、数百人規模の生徒に対してカウンセラーはわずか数人という体制で、実質的にはほとんど機能していない状態。
そのため、じんの時は最初から外部のカウンセラーを雇うという選択をしています。
じんのおっとりした性格上、フレッシュマンの時期からマンツーマンのプライベートカウンセラーにお願いしたのは正解だったと思う。
「私立だからカウンセラーがいて安心」でも、「公立だからカウンセラーがいなくて不利」でもなく——むしろ、どんな高校でも自分でなんでも出来る子もたくさんいる。
学校の看板よりも、子どもの性格に合ったサポート体制をどう考えるか。それが大事なのだと、兄妹二人分の受験を経て実感しました。
第2章:カウンセラーがつく前から、勝負は始まっていた
とはいえ、「カウンセラーが本格的に付くのがシニアからなら、それまでは何もしなくていい」というわけでは、全くありませんでした。
むしろ早い子は、小学生の頃からスポーツなり趣味なりで、何かをコツコツ積み上げています。
そして高校生になったらバーシティ(学校代表チーム)に入れるように、それまでにしっかりレベルを上げておく。
気づけば「大学の出願書類に書けるような経験」が、もう何年もかけて積み上がっている状態でした。
高校に入ったら、まずはバーシティ(学校代表チーム)に入り、ゆくゆくはキャプテンを目指す。でも、それが難しそうだと分かったら、自分で新しいクラブを立ち上げて、そのプレジデント(部長)になってしまう。
これは何もたまの私立校に限った話ではなく、じんが通っていた大規模な公立高校でも同じような動きがありました。
友人の一人は、新しくマウンテンバイキングチームを立ち上げたそうです。
規模の大小に関わらず、「なければ自分で作ってしまえばいい」という発想自体は、アメリカの学校でわりと共通しているように感じました。
たまの場合は、中学・高校の6年間ゴルフ部に所属し、そのうち4年間キャプテンを務めました。
最終学年は肩を痛めてしまい、ゴルフ部からは離れることになりましたが、その頃には、心理学に興味を持つ生徒が集まるサイコロジークラブのプレジデントも務めていました。
さらに、友達が立ち上げたAIクラブにも顔を出すなど、一つに絞らずいろいろな場に関わっていました。
もっとお金に余裕がある家庭は、子どもたちを海外のボランティアへ送り込んでいました。
単なる短期旅行ではなく、しっかりとしたプログラムに参加させ、それを出願エッセイのネタとして仕込んでいく、という発想です。
もう一人、印象に残っているのは、自分でアプリを開発して実際に運用していた生徒。プログラミングの授業がきっかけだったそうですが、趣味の延長というレベルを超えて、きちんと形にして「実績」として提示していました。
友達同士でグループを組んで水着ブランドを立ち上げた子たちも。
デザインから製造、そしてInstagramでの集客まで、自分たちの手で一通りやり切っていて、高校生の課外活動という枠を完全に超えていたと思います。
こうした話を聞くたびに、「これは、もう子どもの努力というより、家庭ぐるみのプロジェクトなのでは」と感じます。
良し悪しは別として、これが私の見たアメリカの大学受験の現実でした。
第3章:大学が意外と評価する「アルバイト」という選択
周りにはボランティアをする子、自分で新しい活動を立ち上げる子もいる中、たまが選んだのはアルバイトでした。
実はこれ、大学側からの印象がかなり良いのだそうです。
定番どころだと家庭教師やベビーシッターも人気で、たまの友達周りは飲食店での接客業が多かったです
なぜアルバイトがそこまで評価されるのか、聞いてみると理由はこんな感じでした。
- 決められたシフトに毎週きちんと入り続けるという「継続力」や「責任感」が、単発のボランティアより伝わりやすい
- お客さんや職場の大人と接する中で、自分で判断して動く力が自然と鍛えられる
- お金と時間をかけて「用意された」活動ではなく、自分で働いて積み重ねた経験として受け取ってもらいやすい。
ただ、バイト未経験の高校生がアルバイト先を見つけるのは、実は結構な難関。
たまも夏休みの間ずっと探し続けて、ようやく決まったのが、このカフェでした。
ジュニアの忙しい時期からあえて時間を作り、そのカフェで2年間、サンクスギビングやクリスマスなどの繁忙期もシフトに入り続けました。
アメリカのアルバイト先は、勤務中の過ごし方が日本に比べてかなりゆるいところが多く、お客さんが少ない時間帯には宿題や勉強をさせてもらえることも。
だからこそ、たまがバイト先を探すときに重視していたのは、「忙しい・暇」ではなく、「勤務中に融通が利くかどうか」。
効率よく両立させるための、隠れたポイントでした。
何か特別なことをしなければいけないわけではない。
身の丈に合った経験を積み重ねることにも、ちゃんと価値がある。そこは少し安心した部分でもありました。
ここから先は note で
第4章以降では、SATに費やした金額とスコアの推移、エッセイを学校の外に頼んだ経緯、志望校選び、ED1不合格とディファーの衝撃、そしてたどり着いた結末まで、時系列に沿って数字も含めて正直に書きました。
- 第4章:数字で心が折れかけたSAT
- 第5章:エッセイは、学校の外で仕上げた
- 第6章:志望校選びのリアルなロジック
- 第7章:ED1不合格、そして本当の衝撃
- 第8章:ED2、そして結果を待つ2月
- 第9章:辞退のマナー、そして知り得なかった結果
- 第10章:初めて見た大学は、入寮の日
- 第11章:合否を分ける、あまり語られない現実
- 第12章:今、思うこと ― あの頃の私に伝えたいこと
同じように海外で子育てをしていて、「そろそろ受験のこと考えなきゃ…」というご家庭の参考に、少しでもなれば嬉しいです。
▶ 続きはこちら(note・有料マガジン)「娘のアメリカ大学受験。正解は一つじゃなかった。でも、わが家の答えは見つかった。」
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