高校最終学年の息子の大学の入学試験がようやく全て終了しました!
こちらの高校の12年生、シニアイヤーは大学受験のアプリケーション準備で大忙しの年。
加えて今年はコロナのため、8月の学校スタート以来今もずーっとオンライン授業のみ。
大学のアプリケーションの準備も、カウンセラーとの面談も全てがオンラインという、未知の領域だった息子の大学受験を振り返りたいと思います。
大学受験を目指すアメリカの高校生の大変さ
大学受験を目指すアメリカの高校生はとっても多忙。
なぜなら、大学側から求められている人物像がかなりハードルが高いからなんです。
大学が求める高校生
- 高校4年間(UCは3年間)の成績を表すGPAが高い(内申点)
- SATまたはACTの統一テストで高得点(日本のセンター試験のようなもの、科目は英語と数学)
- スポーツや芸術(優勝・入賞など成績残せたら良し)
- ボランティアなどの課外活動(高校4年間でボランティア60時間が必須)
- リーダーシップを発揮(スポーツチームのキャプテンや、自分でクラブを設立など)
上記に加え、各大学に提出するエッセイ(学校によっては5つ以上)、先生やお世話になった人物からの推薦状2〜3通が必要になってきます。
高校生活の4年間でこれらを網羅し、良い成績を修め、リーダーシップを発揮し、さらには他と異なる突出した特技や経験が求められるアメリカの大学・・・
特に超一流の大学を目指す高校生にとっては、本当に全く気を抜けない熾烈な戦いとなっています。
2021年の今年はアメリカ大学入試の状況一変!
それがコロナ禍で世の中の状況が大きく変わってしまった今年。
なんと受験の大きな割合を占めていたSATとACTの試験が、コロナのため次々と試験日程をキャンセル。
受験するために猛勉強をしていた生徒が試験を受験したくてもできない事態になってしまいました。
そのため、各大学はSATとACTのテストスコアを任意提出で良い、という処置をとることに。
UCLAなどのUniversity of Californiaの9大学は、テストスコアについてテストブラインド(提出してもスコアは見ない)となったため、実質SAT・ACTは必要無し!
でも、テストスコアを参考にできないため、学校の成績と課外活動、エッセイの重要性がグーンと上がったのは確か。
さらに大学によっては追加のエッセイを求められるなど、生徒にとっては大変な受験となってしまいました。
UCとCSUの締め切り日まで変更に
さらにコロナ禍ということで、UCのアプリケーションの締め切りが、11月1日の締め切り直前にその日付が11月4日に延長されました。
さらにCSU(California State University)も締め切りが12月15日に延長されるなど、今年はコロナの影響で様々な変更が行われました。
全てがオンラインのため、今まで以上に自分で日程や締め切りをチェックし、漏れなく全てをやり遂げる自己管理能力が問われているような気がしました。
大学見学もオンライン!
大学アプリケーションを無事に終えて、早い人はチラホラ結果が届く時期。
これからのシニアは、希望する大学やすでに合格した大学を実際に見学に行く時期なのですが、今年はコロナのためキャンパスツアーがキャンセルになってしまいました。
学校見学もセッションもミーティングも全てオンライン・・・
将来の重要な決定をオンラインでしなければいけないのは残念ですが、息子は案外受け入れている様子。
全ての大学の結果が届いたら、実際にいくつか周辺環境などは見に行こうと思っています。
コロナ禍の大学受験 まとめ
去年の夏休みあたりからエッセイを書き始めたり、色々準備をしてきた大学受験。
ようやく終わってホッとしていると同時に、もうすぐ卒業、家から巣立つことが現実味を帯びてきました。
寂しくなるなあという気持ちと、大変だった受験をやり切ってすごく誇らしい気持ちでいっぱい。
高校卒業までの約半年を思いっきり家族で楽しもうと思います!
以上、コロナ禍の大学受験 in アメリカでした!